山奧の渓流で輸血が絡む死亡事件が発生した。誌方範夫(津嘉山正種)という男が誤ってナイフで自分の腿を刺し大量出血。妻で獣醫の希(あめくみちこ)が同行の會社社長・石川真(佐渡稔)から誌方に800cc程の血を輸血したところ、石川の方が死亡したのだ。事件を擔當した検事・霞夕子(鷲尾いさ子)は當初情狀酌量の余地がある事故と思ったが、調査を進めるうち、意外な事実に気付いた。